芸能人の副業をめぐる旅・そのテクニックの謎とは？その１

多くの芸能人が手掛ける副業。今回はこの中から副業芸人を訪ね、その素顔をみてみましょう。さてさて、副業芸能人たちは、はたして儲かっているんでしょうか？最初の芸能人を訪ねて、中野に降り立ちます。

一人目の副業芸能人はネガティブなネタで一世を風靡したヒロシさん。ネガティブなヒロシさんが経営するのは、中野坂上駅から徒歩１分。カラオケ喫茶、ヒロシのお店。はたしてポジティブにやっているのでしょうか？まだOPENしてから５カ月ほどしかたってない、新しくて綺麗なお店ですが、ヒロシさん残念ながら基本的にはこちらのお店には居ないそうです。ただし、月に１回だけこのお店でイベントをなさっているので、その日に行けばあえるかも。

実はヒロシさん、人づきあいが苦手なんです。だから、お店をやってることがちょっと憂鬱なんですね。お店を始めて１日目でそれに気がついたそうですよ。このお店は、カラオケ３時間歌い放題。食べ物は基本的に持ち込み制。３時間２３００円で、歌い放題というお客様にはとっても親切なシステム。中野の便利な場所にあるにも関わらず、家賃が格安で、儲かっているのかと思いきや、トントンなんだそうです。

ヒロシさん、一時期ものすごい稼いだ時期があったのですが、ななななんと月収MAXは４０００万円！金持ち芸人である東さんすら驚愕する額です。そんなヒロシさんですが、ここ最近、芸人としてのお仕事が再び忙しくなってきたそうで、再ブレイクの予感？芸人さんの営業収入は結構もらえるとされているのですが、１営業につきだいたい１０万円前後の収入があれば、こちらのお店の収入と合わせても、月収１００万円は超えているという計算になり、案外儲けていらっしゃる様子。

副業芸人２人目は、チクショーネタで一世風靡したコウメ太夫さん。はたしてコウメ太夫さんの副業とはなんでしょう？それは、アパート経営だったのです。芸能人で不動産経営をされている方は何人かおられますが、芸人さんでは結構珍しいですよね。コウメ太夫さんは、６部屋ある建物を６年前に土地つきで全て購入。立地は新宿まで車でおよそ２０分のなかなか良さげなアパート。オートロックもついていて、防犯もしっかりなされています。広さは５帖ほどで、かなり狭いのですがバス・トイレ・キッチンのついたお部屋で、駅からも徒歩５分ですので一人暮らしには便利な物件です。かなりの人気物件だそうで、６部屋とも現在は全て入居者がおられます。

家賃は、管理費含めて５万５千円で貸しています。この家賃収入が３５万４千円ほどとなり、オーナーであるコウメ太夫さんの収入として入ります。ただ、コウメ太夫さんは現在も芸人として仕事をしており、この収入よりも芸人収入の方が高いとのことですから、合わせるとかなり儲けていることになりますね。ちなみに、このアパート建物ですが、５０００万円で購入。うち、２０００万円のローンを組んで、残りの３０００万円は現金で支払ったそうですよ。凄いですね！

お次のお店のオーナーは、芸人の千原せいじさん。幡ヶ谷駅から徒歩２分。居酒屋、ずるずる処せじけんです。ここではスタッフとして、芸人さんたちも働いています。アフリカなどへの海外ロケが多い千原せいじさん。なんでも釣りがご趣味だそうで、日本にいるときは釣った魚をお客さんに提供するのだとか。OPENから６年たったこちらのお店。月２～３回はお店に出ておられるそうですので、運が良ければ会えるかも。お店の開店のきっかけは、とある芸人さんの相談から。リーマンショックにより、クビになった芸人さんがたくさんおり、その中に居酒屋で１０年ほどバイトしている人もいたため、ノウハウがある。そこで、せいじさんは出資を頼まれ、承諾してこのお店を始めたそうです。副業にも色々なきっかけがあるんですね。

しかしながら、居酒屋は儲からないとのことで、ずっと赤字続き。せいじさんの芸人としての収入が高いため、なんとか経営を続けて行けるそうですが、居酒屋はロスが高いとのことでした。しかし、このお店を生活の糧としている芸人さんもたくさんいるので、なんとか頑張って続けて欲しいですよね。

次は、川崎は新丸子駅にやってきた一同。こちらのお店の副業芸人は、井手らっきょさん。駅から徒歩１分のダーツバーを経営されています。井手さんは、いわずとしれた、たけし軍団の一員です。団長のビートたけしさんも、このお店に２回ほど来店。卓球台を設置しろと、１０万円を井手さんに手渡したそうです。そんな井手さん。副業はとっても楽しいそうで、本業も副業も楽しんでおられるご様子でした。

せいじさんのように、赤字続きで副業は「地獄だ」と言う芸能人や、井手さんのように「楽しくてしょうがない」と言われる方、芸能人の副業に対する概念はさまざまのようですね。飲食店を経営している副業芸人さんの中には、せいじさんのように後輩を養うためにやっているというボランティア精神から副業をしているケースもあり、お人柄が伺えますよね。